社会福祉法人四季の会

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理事長からのメッセージ

四季の会・理事長からのメッセージ

子どもとその家族が、今よりもっと幸せに暮らせますように 社会福祉法人 四季の会 理事長  天久 薫

《 四季の会・理事長からのメッセージ 》

どろんこ保育園の前身は、昭和48年開園の無認可の博多夜間保育園です。

そこには、労働基準法で守られていない母親たちと児童福祉法で守られていない子どもたちがいました。

三日働いても三日休めば給料はプラスマイナスゼロという信じられない世界がありました。保育に欠けていても、夜間ならば市町村に保育実施義務はない、という不条理な世界がありました。当時私はまだ法学部の学生でしたが、そこには、生存権の保障、法の下の平等、職業選択の自由といった憲法の精神や諸々の法律ではカバーできない、行政の深い谷間がありました。

しかしその深い谷間には、養護施設や乳児院のお世話にならずに子どもと一緒に暮らしたい、生活保護のお世話にならずに自分の力で生きていきたい、と願う健気でたくましい母親たちとその子どもたちがいました。

以来、認可の夜間保育園を目指します。昭和56年、どろんこ保育園開園。昭和57年、第2どろんこ夜間保育園開園。そして、保育に欠けるという望ましくない環境の中でも、教育的レベルで負けない子どもに育てようと、保育の質の向上に努めました。

どろんこ保育園の歴史は、保育時間の拡大、保育対象児童の拡大、そして保育の質の向上の積み重ねの歴史です。

保育時間の拡大と保育対象児童の拡大は、多様化する保護者のニーズにできるだけ対応することで、母親の仕事と子育ての両立を支援して、母親の、働く権利、子どもを育てる権利を保障しようとするものであり、また、普通の昼間保育園では保護者の仕事時間その他の関係で対応できない少数派の子どもたちの、生きる権利、育つ権利を保障しようとするものです。

しかし、現代社会は、男女雇用機会均等法、男女共同参画社会基本法を制定しなければならないほど『両性の本質的平等』には程遠く、子どもの権利条約を制定、批准しなければならないほど『子どもの諸権利』は守られていません。その影響は保育園の子どもたちにも及び、特に、夜間保育や長時間保育の子どもたちへの配慮は欠かせません。どろんこ保育園が、保育の質向上のためにモンテッソーリ教育を取り入れたのも「より手厚い養護を。より手厚い教育を」の思いからです。

より理想に近づくために、平成16年に古賀市から公立保育所の移管を受け、見上げる空も広い緑豊かな地に広々とした花鶴どろんここども園開園。平成23年、天久ファミリー(小規模住居型児童養育事業:ファミリーホーム)開設。

「保育園は、ワーキングマザーのためにあるのではない。子どものためにあるのだ」という声が聞かれます。しかし、子どもは、自分だけ幸せになるなんてできません。子どもの幸せは、家族みんなの幸せの中にあります。

『子どもとその家族が、今よりもっと幸せに暮らせますように』
 "ファミリー・ウェルビーイング"が四季の会の基本理念です。

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